1. インビザライン

インビザラインで治療できる歯並びとは?

インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正方法です。金属製のブラケットを使わずに、目立たない矯正が可能で、食事や歯磨きの際には取り外しができるため、快適さと衛生面にも優れています。本記事では、インビザラインの仕組み、治療のメリットとデメリット、実際の治療プロセス、そして治療期間について解説します。

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1. マウスピースでどのように矯正するの?

従来のワイヤー矯正では、ブラケットとよばれる矯正器具を付けて、繋いだワイヤーの引っ張る力によって歯の位置を動かし、矯正を行っていました。一方で、インビザラインは透明のマウスピースを用いて矯正を行います。マウスピースは、患者一人ひとりの歯型に合わせてオーダーメイドで作成されますが、元々の歯とは若干のズレが生じるように形成されます。このズレに沿って歯が動くように圧をかけるのが、インビザラインの仕組みとなっています。また、マウスピースは1週間~2週間で新しいものに交換をします。新しいマウスピースも、また少しズレが生じるように作られているため、このズレに合わせて、理想の歯並びへと矯正していきます。

2. インビザライン治療の流れ

まず初めに、医師とカウンセリングを行います。この段階では、患者の歯並びや咬合状態を詳細に評価し、インビザラインが治療として適しているかどうかを判断します。 問題なく、インビザラインの治療を行うとなると、次に治療計画を立てます。3Dシミュレーションを使用して、治療の各段階における歯の動きを視覚化し、最終的な結果を予測します。このシミュレーションは患者も確認することができるので、治療の進行具合や最終的な仕上がりを事前にチェックしながら、治療を行うことができます。 治療計画が決定すると、マウスピースの作成へと移ります。マウスピースは、患者一人ひとりの歯型に合わせて、オーダーメイドで精密に作られます。 マウスピースが揃えば、計画通りにマウスピースをつけて日常生活を過ごします。そして、定期的に経過観察の診察を受けなければいけません。診察の間隔は、通常1〜2ヶ月に一度で、治療の進行具合を確認し、必要に応じて微調整を行います。治療が順調であれば、段階的に歯並びが改善されていきます。治療計画の最後に差し掛かる頃には、目標とする歯並びに近づいているはずです。 インビザラインの治療において、患者と医師との密なコミュニケーションと協力が鍵となります。治療期間中に生じる疑問や不安は、随時医師に相談することが大切です。

3. インビザラインのメリットとは

インビザラインの最大のメリットは、従来の矯正器具と比べて、矯正が目立たないということです。透明なマウスピースを使用するため、装着していてもほとんど気づかれません。成人や職業上見た目を気にする方などにとっては大きな魅力となっています。また、食事や歯磨きの際には簡単に取り外しができるため、口腔衛生を保ちやすいこともポイントです。ワイヤー矯正の場合は、食べる物に気を使ったり、食後の歯磨きを丁寧に行ったりする必要がありましたが、インビザラインであれば、食べ物の制限や歯磨きのタイミングを考える必要はありません。 さらに、インビザラインは金属製のブラケットやワイヤーを使用しないため、口内の違和感や痛みが少なく、快適に過ごせるという特徴もあります。また、治療の計画も立てやすく、上述の通り、デジタル技術を駆使して計画を行うため、治療の進行具合を事前に確認することができます。これにより、計画に大きな変動が生じることなく、計画通りに治療を進めていくことが可能です。加えて、通常1〜2ヶ月に一度の通院で済むため、忙しい方にはピッタリの治療方法と言えるでしょう。インビザラインは、総じて手軽さに長けています。

4. インビザラインのデメリットとは

インビザラインにはいくつかのデメリットも存在します。治療を行うにあたり、デメリットも理解することが大切です。まず、金額面のデメリットを懸念する方も多いのではないでしょうか。インビザラインは、従来の矯正治療と比較して高額になることが多く、経済的な負担が大きいとされています。また、毎日20〜22時間の装着が必要なため、自己管理ができていないと治療が進まず、効果が得られない可能性があります。大雑把な性格の方など、人よっては十分な効果を得られないこともあるでしょう。さらに、歯並びが過度に悪い場合には、インビザラインでの治療が不可能と判断される場合があります。インビザラインは、ワイヤー矯正と比べて矯正力が弱いため、すべての歯並びの症例に対応できるわけではありません。医師の判断により、他の矯正方法を勧められる可能性があることも念頭に置いておきましょう。 また、インビザラインの装着に慣れるまでは、発音がやや変わることがあり、元の発音に戻るまでに時間がかかる場合もあります。また、食事や飲み物の際に毎回マウスピースを取り外す必要があり、外出先などでの扱いに不便を感じることもあります。このデメリットを考慮し、自己管理ができる人にはインビザライン治療が向いているといえるでしょう。

6. 治療にはどのくらいの期間がかかるの?

インビザラインの治療期間は、個々の症例によって異なりますが、一般的には6ヶ月から1年半程度といわれています。治療の長さは、患者の歯並びの状態や、患者がマウスピースを正しく装着し続けることができるかに大きく左右されます。 また、治療が計画通りに進み、無事理想とする歯並びが完成した場合でも、治療後に歯が元の位置に戻ることを防ぐため、リテーナーの使用を推奨される場合があります。リテーナーは、治療によって移動した歯が元の位置に戻らないように固定する役割を果たし、装着期間は通常数ヶ月から数年にわたります。場合によっては、継続的に使用することが推奨されます。マウスピースをつけることだけが、インビザライン治療ではないということを認識しましょう。 インビザラインの治療期間は個々の状況によって異なりますが、患者が指示通りにマウスピースを装着し、定期的な診察を受けることで、計画通りの期間内に目標とする歯並びを実現することが可能となります。

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