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永久歯が生えてこない?埋伏歯の原因と治療法を解説!

お子様の「永久歯」がなかなか生えてこないと心配になることはありませんか?永久歯の遅れや未萌出歯は多くの親御さんにとって大きな懸念事項です。その原因の一つとして「埋伏歯(まいふくし))」が考えられます。埋伏歯とは何か、どのようにして発見し、どのように対処すれば良いのかを知ることは、早期の問題解決につながります。

本記事では、「永久歯」が生えてこない理由や「埋伏歯」の詳細に焦点を当て、適切な対策について解説します。

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1. 永久歯とは?

永久歯とは、子供の乳歯が抜けた後に生えてくる歯で、一生使うことを前提にしています。通常、6歳から12歳頃にかけて乳歯が徐々に抜け始め、その後に永久歯が生えてきます。永久歯は乳歯よりも大きく、耐久性に優れており、咀嚼や発音、審美性において重要な役割を果たします。適切なケアを行うことで、寿命を全うするまで健康に保つことが可能です。

子供の歯と永久歯の違い

子供の歯、すなわち乳歯は、永久歯が生えるまでの一時的な歯です。乳歯は小さく、エナメル質が薄いため、虫歯になりやすい傾向があります。これに対し、永久歯はより大きく、エナメル質も厚くなっています。永久歯は一度生えると再び生え変わることはないため、一生大切にする必要があります。乳歯は約20本ですが、永久歯は通常32本生え揃います。

永久歯の重要性

永久歯は生涯にわたって使用するため、その健康状態は全身の健康にも大きな影響を与えます。例えば、適切な咀嚼が行えないと消化不良を引き起こす可能性があり、また、発音にも影響を与えることがあります。さらに、歯並びや噛み合わせが悪いと顎関節症などの問題を引き起こすこともあります。そのため、永久歯の健康を維持することは、全身の健康を保つためにも非常に重要です。

2. 永久歯が生えてこない原因

永久歯が生えてこない主な原因には、遺伝的要因と口腔内のスペース不足が挙げられます。遺伝的要因では、親や祖父母に同様の問題がある場合、その影響で歯の形状や大きさ、歯列のスペース不足などが生じることがあります。一方、口腔内のスペース不足は、小さい顎が原因で永久歯が生えるための十分なスペースが確保できず、結果として歯が埋もれてしまうことが関係しています。

特に現代では、食生活や環境要因により顎が小さくなる傾向があり、この問題が増加しています。また、埋伏歯と呼ばれる、歯が正常な位置に生えず歯茎や骨の中に埋まっている状態も関係しており、これは通常の萌出時期を過ぎても歯が出てこない場合に診断されます。埋伏歯は、痛みや感染症の原因となることがあり、矯正治療や早期介入を含む適切な治療が必要です。

3. 埋伏歯の種類

部分埋伏歯

部分埋伏歯とは、歯の一部が歯茎から見えているが、完全には萌出していない状態です。この状態では、歯茎や周囲の組織に炎症を引き起こすことがあり、時には痛みや不快感を伴うことがあります。また、部分埋伏歯は清掃が難しく、虫歯や歯周病のリスクが高まるため、定期的な歯科検診が重要です。

完全埋伏歯

完全埋伏歯とは、歯が完全に歯茎や骨の中に埋まっており、外からは全く見えない状態を指します。この状態では、痛みや腫れがない場合もありますが、将来的には歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。完全埋伏歯はレントゲン検査で確認することができ、必要に応じて外科的な処置が行われます。

4. 埋伏歯の症状

埋伏歯による主な影響として、痛みや腫れ、隣接歯への影響、そして噛み合わせの問題が挙げられます。埋伏歯が周囲の組織に圧力をかけることで炎症や感染症を引き起こし、特に親知らずの場合には激しい痛みや頬の腫れが生じることがよくあります。また、隣接する歯に圧力をかけることで歯並びが乱れたり、噛み合わせが悪くなったりすることがあり、正常な歯の位置や機能に悪影響を及ぼす場合があります。

さらに、埋伏歯が原因で噛み合わせが悪くなると、食事がしづらくなり消化不良や顎関節症を引き起こす可能性があり、頭痛や首・肩の痛みにもつながることがあります。これらの問題を未然に防ぎ、適切に対処するためには、早期に歯科医の診察を受けることが重要です。

5. 埋伏歯の治療法

最適な年齢

埋伏歯の治療には、自然に生えるのを待つ方法、歯の牽引療法、外科的手術の3つの選択肢があります。一部の埋伏歯は、特に子供の場合、顎の成長に伴って自然に萌出する可能性がありますが、痛みや感染症のリスクがある場合は歯科医の判断を仰ぐことが必要です。歯の牽引療法は、矯正装置を使用して埋伏歯を徐々に引っ張り出す治療法で、特に部分埋伏歯に有効であり、痛みが少なく短期間で効果が期待されます。

これに対し、埋伏歯が完全に埋まっている場合や自然に生える見込みがない場合は外科的手術が選択されます。手術では歯茎や骨を切開して埋伏歯を取り除きますが、術後は痛みや腫れが伴うため、適切なケアを行うことが重要です。いずれの治療法も、歯科医が症例に応じて適切に計画を立てることが求められます。

痛みが出た場合の対処法

親知らずが痛みを引き起こした場合は、早めに歯科医に相談し、適切な対処を行うことが重要です。痛み止めや抗生物質の処方も検討されることがありますが、根本的な解決策としては抜歯が最も効果的です。痛みが出た場合は放置せず、迅速に対応することが大切です。

6. 埋伏歯と関連する問題

埋伏歯の影響で歯列が乱れた場合、歯列矯正が必要となることがあります。矯正治療を行うことで歯並びを整え、噛み合わせを改善することが可能です。特に若年期に治療を開始することで、より効果的に問題を解決でき、長期的には健康面で大きなメリットを得られます。

一方、埋伏歯は口腔衛生にも影響を与え、清掃が不十分な箇所に虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。特に部分埋伏歯では、歯茎周囲の炎症が起こりやすいため、適切な口腔ケアと定期的な歯科検診を通じて口腔内を清潔に保つことが重要です。

よくある質問

埋伏歯は自然に治るのか?

埋伏歯が自然に治るかどうかは、個々のケースによります。一部の埋伏歯は、時間と共に自然に萌出することがありますが、多くの場合は何らかの治療が必要です。特に、痛みや感染症のリスクがある場合は、歯科医の診察を受けて適切な対策を講じることが重要です。

埋伏歯の手術は痛いのか?

埋伏歯の手術は局所麻酔を使用して行われるため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。しかし、術後には痛みや腫れが生じることがあります。これらの症状は通常、数日から1週間程度で軽減します。術後の痛み管理のために、医師の指示に従って鎮痛薬を使用することが推奨されます。

埋伏歯の治療期間はどれくらいかかるのか?

埋伏歯の治療期間は、症状の程度や治療法によって異なります。自然に生えるのを待つ場合や矯正治療を行う場合、数ヶ月から数年かかることがあります。外科的手術の場合は、手術自体は短時間で終わりますが、完全に回復するまでには数週間かかることがあります。歯科医と相談し、最適な治療計画を立てることが重要です。

適切な対応

永久歯が生えてこない原因や埋伏歯について理解することは適切な治療を受けるために重要であり、遺伝的要因や口腔内のスペース不足が主な原因とされています。早期に歯科医の診察を受けることで、痛みや不快感を軽減し、健康な歯列を維持することができます。埋伏歯に対する適切な対応方法を知り、定期的な歯科検診を受けて迅速に対処することが大切です。

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