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親知らずは抜くべきか?判断基準と注意点を解説!

親知らずが生え始めると、多くの人がその痛みや不快感に悩まされます。親知らずは、通常10代後半から20代前半にかけて生える第三大臼歯であり、多くの場合、口腔内のスペース不足や不正な生え方により問題を引き起こします。このため、「親知らずは抜くべきか?」という疑問は、多くの人にとって重要な問題となります。

本記事では、親知らずの基本的な情報から、抜歯の必要性を判断するための基準、抜歯を行わない場合のリスク、そして抜歯のメリットについて詳しく解説します。また、抜歯の適切なタイミングや抜歯後のケアについても触れ、親知らずに関する包括的な情報を提供します。親知らずの問題に直面している方や、将来的に抜歯を考えている方にとって、本記事が少しでも参考になればと思います。

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1. 親知らずとは?

親知らずとは、第三大臼歯と呼ばれる歯で、通常は上下左右の奥歯に計4本生えます。これらの歯は、一般的に10代後半から20代前半にかけて生えてくることが多いです。親知らずという名称は「知恵歯」とも呼ばれるように、成人してから生えてくることに由来しています。しかし、現代では顎のスペースが小さくなっているため、親知らずが問題を引き起こすケースが増えています。

かつて、親知らずは硬い食べ物を噛み砕くために重要な役割を果たしていました。しかし、現代の人々の食生活が変化し、柔らかい食事が中心となったため、親知らずの役割はほとんど失われました。そのため、親知らずは不要な歯と見なされることが多く、しばしば抜歯が推奨される理由となっています。

2. 親知らずを抜くべきかどうかの判断基準

親知らずが生えてくる際に痛みや不快感を感じる場合、それは抜歯を検討する重要なサインです。痛みがある場合は親知らずが正しく生えていないことを示していることが多く、炎症や感染の兆候である可能性があります。この状態を放置すると悪化する恐れがあるため、早めの対処が必要です。また、親知らずが隣接する歯や歯茎に悪影響を与える場合も抜歯が推奨されます。

例えば、親知らずが隣の歯を押し出して歯列が乱れると、噛み合わせが悪くなり、咀嚼機能が低下するだけでなく、虫歯が発生しやすくなることもあります。さらに、親知らずが横向きに生えていたり部分的にしか出ていなかったりする場合も、他の歯に圧力をかけて歯列を乱す可能性があるため、抜歯を検討することが重要です。特に、口腔内に十分なスペースがない場合や顎が小さい場合、親知らずが正しく生える余地がなく、他の歯を押し出して歯並びや噛み合わせ、発音に影響を及ぼす可能性が高いため、専門医による早期の診断と適切な処置が必要です。

3. 親知らずを抜かない場合のリスク

親知らずを放置すると他の歯を押し出して歯列不正を引き起こすことがあります。歯列が乱れることで見た目の問題だけでなく、噛み合わせの悪化により食べ物をうまく噛み砕けなくなることがあり、消化にも影響を及ぼす可能性があります。また、歯列不正は歯磨きが難しくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まる要因にもなります。特に親知らずは位置的に歯ブラシが届きにくく、プラークが溜まりやすいため虫歯や歯周病が発生しやすい環境を作ります。

さらに、親知らず周辺の歯肉が腫れると歯磨きがさらに難しくなり、口腔内全体の健康を損なう可能性があります。また、親知らずが正常に生えない場合、顎の痛みや腫れを引き起こすことがあり、これは顎の骨に埋まったり、歯茎を突き破る際に炎症を起こしたりするためです。このような症状は日常生活に大きな支障をきたし、集中力の低下や食事の困難などの問題を引き起こすため、早めの診断と適切な処置が重要です。

4. 親知らずを抜く場合のメリット

親知らずを抜くことで、痛みや不快感が軽減され、快適な生活を取り戻せることが多いです。親知らずによる慢性的な痛みや違和感は日常生活に大きな支障をきたすため、抜歯はその解決策として大きな救済となります。また、親知らずを抜くことで他の歯が正常な位置に保たれやすくなり、隣接する歯への圧力が減少して歯並びが整いやすくなります。これにより、歯列矯正の必要性が減り、長期的に口腔内の健康を維持する助けとなります。

さらに、親知らずを抜くことで口腔内の衛生状態が向上し、清掃が難しい親知らず周辺にプラークや食べかすが溜まりにくくなります。結果として、歯磨きやフロスがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。このように親知らずの抜歯は、痛みの軽減、他の歯の健康維持、そして口腔衛生の向上という多くのメリットをもたらします。

5. 親知らずを抜くべき時期

最適な年齢

親知らずを抜く最適な年齢は、通常20代前半です。この時期は歯根が完全に形成されておらず、抜歯が比較的容易です。また、若い時期に抜歯を行うことで、回復も早く、合併症のリスクも低くなります。年齢が上がるほど、歯根が深くなり、抜歯が難しくなることがあります。

痛みが出た場合の対処法

親知らずが痛みを引き起こした場合は、早めに歯科医に相談し、適切な対処を行うことが重要です。痛み止めや抗生物質の処方も検討されることがありますが、根本的な解決策としては抜歯が最も効果的です。痛みが出た場合は放置せず、迅速に対応することが大切です。

6. 親知らずを抜いた後の注意点

抜歯後の痛みは、鎮痛剤を使用することで管理することができますが、痛みがひどい場合や長く続く場合は、すぐに歯科医に相談することが重要です。特に、異常を感じたり炎症が疑われる場合には、早めの対応が必要です。食事に関しては、抜歯後の傷口を保護するために、固い食べ物や刺激物、熱い飲み物を避け、柔らかく冷たいものやぬるま湯を選びましょう。これにより、傷口への負担を最小限に抑えることができます。また、抜歯後の口腔内ケアでは、通常の歯磨きやフロスを控え、うがい薬を使って優しく清潔を保つことが推奨されます。うがいをする際には、強くすすぐことを避け、傷口に負担をかけないように注意してください。医師の指示に従い、適切なケアを行うことで、回復を促進しトラブルを防ぐことができます。

親知らずを抜くかどうかの判断

親知らずを抜くかどうかは、痛みや不快感、他の歯への影響などを総合的に判断して決めることが重要です。歯科医と相談し、自分の口腔内の状態を正確に把握した上で、最適な判断を下すようにしましょう。親知らずの抜歯は、口腔内の健康を保つために重要な場合があります。適切な時期と方法で抜歯を行い、抜歯後のケアにも十分に注意しましょう。これにより、健康な歯列を保ち、快適な生活を送ることができます。

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